生きるための仕事とは
他になすべきことを持たない時に得た
たいてい退屈な仕事である。
他になすべきことを持たない事態が
無職になりかねない怖れを抱かせるかぎり
退屈な仕事は止められない。
例えば、原子力技術者たちの人生。
「e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ
月と焚火
太陽は西に月は東にほぼ位置してきた。
黄道上では水星も太陽に接近している。
夕日を見ながら、焚火の用意はできている。
桜はまだ咲かないけれど、
赤い月と焚火で春の夜は外で暮らそう。
想像力
金がないから何もできない思考は
ないのは金だけだという想像力を排除している。
ところが、その排除される想像力は
金があってもなくてもそれほど変わらない。
それを知るには想像力しかない。
客観的エスプレッソコーヒ
エスプレッソコーヒを飲むと
その刺激がどれだけ強く激しく依存する関係を生むことを理解するには
エスプレッソコーヒを3日間だけ飲まないで生活するときの
激しい偏頭痛を経験しなければならない。
しかし、激しい偏頭痛の原因を
その刺激と関連づけることができない場合
人々はコーヒを再び飲み続けるだろう。
だから、心が敏感で感覚的に澄んでいるときに
エスプレッソコーヒを飲む重要な実験はほとんど困難なのだ。
この操作主義の実験には、外部と内部の観察者が必要だ。
先週私は、幸運にもその両方の実験に成功したばかりだ。
ハードウェア
3Dプリンターは日本の金型産業を破壊するために
CADと共に開発されてきた。
3Dプリンターは
アジア人の手という思考する精密機械と
絶縁させるために工作されたのである。
アイデアのコピーレフト化よりも
ハードウェア全般の自由化へのイニシアティブは
人間がより自由であるかどうかにかかっている。
黄食人種
ウリ科のカボチャは、白い皮の伯爵がもっとも美味しいのは
糖分が多く含まれているからだろう。
カボチャの種は、初夏にコンポストの近くに
無造作に植えても簡単に発芽しはじめる。
夏の終わり頃、一個の種から平均5個程度のかぼちゃが収穫できる。
カボチャを栽培すると雑草がほとんど生えないのは
茂った雑草に覆い被さって、分厚い大きな葉で太陽光を遮り
その成長を阻むほど強い植物だからだ。
誰でも容易に無農薬自家栽培できるので
私は朝食用の豆乳入りのカボチャスープにしている。
どんな野菜よりもカボチャを食べるので
カロテンやビタミン類を経済的に摂取できているだけではない。
人類が生物学が発見する前に、酒を醸造しなかったどんな民族も存在しない。
深い圧力鍋でカボチャをほぼ丸ごとを短時間で調理できるから
カボチャと酵母菌から焼酎を簡単に醸造する方法もある。
酵母菌は糖分があれば何でも酒にする。
雑穀類、ジャガイモ類、とうもろこし、樹液、蜂蜜、果汁から
平均60%のアルコールが収穫できる。
(無濾過の焼酎を水で薄めて30度以下で製品化するのは
アルコールの度数に比例した酒税法のためだ。)
カボチャは長期間保存できる野菜である。
メキシコの洞窟の紀元前7000~5500年の地層から
カボチャの種が発見されている。
先人たちもほとんど同じ理由と方法で生きていたからだろう。
こうした黄食人種はきっと火星でも、再現されるにちがいない。
経済的
お金をより使わない暮らし方を支えている人々は
経済的とは言えない暮らしをしている。
より安く生産する側は
知恵と物理的な手段がいるので
大抵は経済的ではない方法に陥っている。
無と職業
人間は進化の過程で多様な可能性を探査しているから、
あらゆる個人は人と違ったことを経験している。
かつて存在しなかった新たな意味や価値を引き出したいなら
職業を最初に選ぶべきではない。
しかし、圧倒的な無の時間に浸っていなければならないだろう。
何もできない時間ではなく、何もしない時間に。
概念よりも物質が遅れてやってくるように
有用性よりも無の時間に耐えるのは
最初の重要なメタフィジクスだ。
エスプレッソマシーン
コーヒー豆を節約して
より美味しく早く飲める方法として
電気式の家庭用エスプレッソマシーンが
開発されたのは1961年頃であるが
原理が発明されたのは1世紀前の蒸気機関の時代だ。
当時のイタリアでは、
アフリカの領土分割で始まった内乱で
植民地で栽培されるコーヒー豆が決定的に高騰したためである。
私の実験では、ドリップコーヒーの場合と比較すると
約40%はコーヒー豆を節約できる(=コーヒー豆の粉費向上)。
コーヒー豆をより細かく粉砕することで
コーヒー豆の表面積を増大する技術は、
小麦の粉挽(グラインダー)の一般技術である。
そのグラインダー技術の開発がなければ、
エスプレッソマシーンによる新しいカテゴリーと
コーヒー豆の粉費向上は達成できなかった。
エスプレッソマシーンのように
愛する物事を物理的に包括的に改善できる人たちは
コーヒーが大好きな人よりも少ないが
コーヒーが大好きな人から生まれている。
アメリカやヨーロッパの中東の植民地における
石油の争奪戦争によって、原油価格をコントロールされ
内燃機関の燃費が最終的に飛躍的に向上するまでの
過程と似ているだろう。
優れた<生活器>の開発には半世紀以上を要したのは
彼らが戦争が大好きな人たちに
つねに直接的に間接的に<兵器>デザイナーとして
雇用されてきたからだ。
グランチのために働く<兵器>デザイナーは金銭的な誘惑に満ちている。
再稼働
金がなくならない
生まれた場所で生き延びる絆は
家族や故郷のためだとしても
科学的ではない。
分かっていたはずの
不幸な未来の遺伝子を持つのは
人間的でもない。
光のない静かすぎる春が来る前に
知識のない鳥や魚、そして無数の昆虫たちが
すでに知らせてくれている。