人間が生存するにはエネルギーが不可欠だ。
すべての種についても同様である。
生物の有機体は、
宇宙のあらゆるシステムのように、
純粋な原理で局所的に相互再生する機能から構成されている。
地球上のすべての生命体は
太陽に依存する再生的な
エコロジーシステムに調和してきたが、
人間は種族保存と人口増加の過程で
エネルギーを発生させる道具を独自に発明した。
しかし、火力発電や原子力発電は
地下資源に依存した非再生的な道具である。
主に支配と搾取のために開発された道具は
意図的に非再生的にデザインされてきた。
こうしたタイプの道具の機能は、
人類史においてごく部分的な段階でしかない。
部分的な段階に意図的に押しとどめる
すべての学説やイデオロギー、
そして企業や国家は太陽系では死滅する。
なぜなら生命は、
テクノロジーの集積だからである。
「e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ
e ・食・住
大気圏にピクニックにいくために
ユニクロで
宇宙服を販売する日がくるだろう。
それまで
安全なエネルギーと
健康な食料と
憩える住居を
入手して生き延びなければならない。
それら必要なモノは
まだほとんど作られていないから
仕事は膨大にあるはずだ。
なくてもよい仕事はさらに膨大だから
失業する時代は
思えば5日前に終わったのだ。
(続)朝食(break fast)
自己のテクノロジーの一つである
つまらない仕事はしないという
断職(break work)は、
つまらない食べ物は朝から食べないという
朝食(break fast)の拒否から始まる。
断職(break work)は
失業とは異なるが
リスクとして餓えの恐怖を伴うから
進んで断食(break breakfast)をしなければならないだろう。
朝食(break fast)
fast breakは速攻の意味であるが、
break‐fastはただ朝の食事ではなく、
断食(=fast)を破るという意味があることを
最近まで知らなかった。
私の両親が
朝食を会話もしないで
出勤前に簡単に済ませていた(fast break )からではなく
英語の授業をまじめに受けなかったからだろう。
朝食が
「今日一日生きる為のエネルギーの源」とされる裏で、
この繰り返される底の浅いエネルギー摂取が
社会的適応性の源になっている可能性がある。
19世紀
工場労働者に効率よく仕事をさせるため、
出勤までに朝食を自宅で済ますようにした、
いわば生きることと働くことを分離させた行為が
朝食という習慣を生んだにちがいない。
世界中の都市部での朝食(break-fast)は
ファーストフード(fast food)という底の浅い食事で賄われているが、
在宅勤務に切り替えれば、
まず最初にこの習慣が自発的に破られるだろう。
ミクロビオティック(反・長寿食)
この半世紀間の
急激な人口増加を維持したのは
ゆっくり確実に死ねる
短命食が豊富になったからである。
たとえば、
廃棄率60%以上の
カロリーたっぷりの給食からはじまった
第2次世界大戦以後の
世界的なミクロビオティック戦略では
初潮さえコントロールできる。
短命食で初潮を早くすれば
人類は確実に人口増加する。
そして、カロリー食の基準に最適化した
Microbiotic Seed(=短命種子)として
惑星を覆うのだ。
この種子は短命にも関わらず
多量のエネルギー消費をしなければ
生存できない遺伝子コードを備えている。
老獪人間
長生きしたい
確実な方法は
早く老人になることだ。
外観から分からない
この老獪人間は
増加している。
泣く準備
モロヘイヤ
オクラや里芋などが
みんなぬるぬるしているのは
ムチンという粘性物質の保水性のせいだ。
生きるためには保水が必要だ。
その保水機能の再生も必要だ。
驚くことにムチンは
タンパク質分解酵素への耐性も備えている。
泣く理由は泣く人に分かっているが、
泣くためのデザインは
まだよく分かっていない。
しかし、
よく泣く人は
きっとぬるぬるを無意識に
たくさん摂取しているはずだ。
泣いても目が腫れないように。
泣く準備はできている。
現金製造装置2
人々から奪い取る富と同量の富が
再びバイオスフィアから奪い取られているのは
農業や漁業に化石燃料と補助金を投入しているからだ。
食料生産におけるビジネスは
食料生産に必要な太陽光エネルギー収支を無視して
補助金という現金製造装置に如何に依存するかである。
(農業や漁業への小口の補助金は
農業投資に対する金利を支払わせるための誘導装置である。)
自然農は無肥料・無農薬だからではなく
基本的にアンチ補助金であるからこそ
より拒絶されているのである。
動的な稲
根を生やした文化を重要視し過ぎるのは
移し替えた植物は元気にならないことから
影響されている。
第2次世界大戦後の稲作は例外である。
苗代によって
寒冷地や高地でも早植栽培で安定した収穫が
見込めるようになったのは、
種籾(たねもみ)を植えた場所からの
環境の植え替えこそが
爆発的な成長力を誘因できる
テクノロジーとなったからである。
稲は適応するために
成長期前に移動する。
野生
檻に入れられた動物は
次第に強い異臭がする。
野生の動物にはない生理現象だ。
人間がもし
長期的に野宿すれば、
かなり異臭がするだろう。
野生とは、
シェルターもなく
風呂に入らなくとも健康を維持できる
テクノロジーのことかもしれない。
人間はそれらの機能をすべて
外部化してしまった。
なぜ外部化してしまったのか。
それはバイオスフィアでは
あまり重要ではなかったからにちがいない。
その見返りに人間には発明の才を授けられた。
発明の才は、第2の野生かもしれない。
だから学校では群れとしてのカリキュラムは申し分ないが
野生は教えられないのだ。