生きるためには食べなくてはならない。
20世紀後半から
より食べない努力をしない人は
肥満の恐怖を抱くようになっている。
しかし、残りの人類は
まだ飢餓の恐怖から逃れていない。
「e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ
雑菌
雑草という名の植物は存在しないように、
雑菌という名の微生物は存在しない。
不完全なエコロジーがエコロジーを破棄している。
想像力
想像力は恐怖感をかき立てるが、
恐怖はつねに無知から生まれる。
われわれの環境のほとんどはこの恐怖感の産物だ。
例えば、人間が農産物の収穫に投入する
すべての化学物質。
テンセグリティ・シェルター(生活器)2
父は私が生まれるまでに50回以上も引越しをしていた。
その事実を知ったのは彼の53回目の引越しの前だ。
この半世紀で3回だったのは、私を育てるためだっただろう。
90歳の彼は、私がデザインしたモバイル用テンセグリティシェルターの
最初のユーザになりたがっている。
金がかからない生存方法を瞬時に見分ける才能はまだ健在だ。
南極水
南極には全世界の氷の90%と、
全世界の淡水の70%以上があるが
南極には液体としての水はない。
どんな水も凍っている。
南極で生存するには、
最初に氷を溶かさなければならない。
凍っていない淡水は、
多くの生命にとって熱エネルギーの宝庫だ。
メカニカルウイング
太平洋岸の明るい暖かい場所から
ふたたび雪が降る場所に私は移動した。
キャンピングカーを改造した
初代のメカニカルウイングには2つの大きな窓がある。
バンクベットから風景を見る窓と
インターネットに繋いだフルハイビジョンのモニターだ。
私は、雑誌と新聞と野菜を買わない生活がとても気に入っている。
どの窓も外部を映し出している。
毎日移動して暮らしていても、
この2つの窓なしには暮らせない。
メカニカルウイングの朝夕の暖房は、
もっとも小さい中国製の薪ストーブだ。
寒さに耐えながらもここで考える仕事はできる。
ノート型PCと太陽光パネル、
そしてモバイル用インターネットとスカイプがなければ
こんな生活は思い浮かばなかっただろう。
今日は明るいうちに友人の裏庭の畑にいって、
きっと雪で埋もれて残り少なくなった野菜を掘り起こそう。
寒さに耐えるために自然の不凍液に満たされた野菜は
春までとても貴重だ。
肉食をしなければ、
この移動生活に難なく適応できる。
穀物と野菜だけで人間は健康を維持し
思考を持続できる。
共生ドメイン
熱帯の海は透明で美しい。
プランクトンが生息していないからだ。
ここでは生存競争はほとんどない。
鯨は子育てをする安全な場所として
プランクトンが少ない熱帯の海を選ぶ。
そして、母乳の補給による母体の飢餓状態を回避するために
一頭しか産まない。
しかし、例外的に珊瑚礁だけは、
大気圏内の生物個体数の25%が生息し
生存競争が高まるにもかかわらず、
透明なドメインを形成する。
珊瑚は光合成をする藻類と共生したからだ。
自然を過疎に求めすぎている
人間が癒されると感じるこの場所は、
もっとも生命の過密な場所だ。
珊瑚虫のテクノロジーは、
過密な都市の住宅に応用可能だ。
エコハウス生活
よいエコハウスとエコ生活はいくらでもある。
しかし、
どんな家も生活も宇宙空間では危険すぎる。
この安全コストを誰も払っていない。
エコロジーコストは、
未知なエコロジーに対してさえ
すでに支払い済みだからだ。
経済危機
生存に必要なもの。
それは食料とエネルギー、シェルター。そして想像力だ。
みんなお金で買えるようになったが、
お金を経由しないでも獲得できる
自由が奪われた時から始まっていた。
エコロジー
貧乏は三日で飽きるが、贅沢は三日で慣れる。
エコロジーはどちらでもない。
でなきゃ、46億年もやってられない。