e・食・住(energy-food-shelter)」カテゴリーアーカイブ

バイオマス

酸素は、すべての人間と車が吸い込み、
二酸化炭素は、すべての人間と車が吐き出している。
確かにどちらも大量生産に向いている。
その証拠に、みんな名前やナンバーがある。

しかし、
二酸化炭素を大量に食べて、
酸素を大量に吐き出すすべての植物の
名前や数も知らないなんて、まったく興味がない証拠だ。
バイオマス(現存量)と言う言葉一つで会話する連中は、
残念だが、惑星地球には不向きな知性だ。     Y.K

ユーザの興味

今日は友達からの投稿を引用する。

「庄原市の情報推進課および教育委員会の
これまでの過剰な権力行使に疑問を抱いた私たちは
情報公開制度も民主的に運営されていない可能性を感じた。
そこで信頼できるアルチザンとともに
「備北・市民オンブズマン会議」を結成した。

その3週間後に
「情報公開」 「庄原市」
の2つのキーワードでグーグルで検索すると、
以下の順序でヒットしてくることが確認された。」

「これは、私たちの基本的な IT技術ではなく、
情報の分類学的な目録化において決定される優先順序は
ユーザの選択した興味を反映している、と解釈できる。
情報の市場原理は、インターネットの検索システムに
期待して良い。

そして、そのことは十分に予測できていた。
検索タームとその順序は、ウェッブデザインの重要な動的な機能である。」
アルチザン・デザイン委員会

johokokai.png 大きい画像を見る

老化現象

赤ん坊は九ヶ月かけて生きる準備を整える。
大人になって、生きるために九ヶ月もかけて準備するような仕事が
見あたらない場合、人間は年齢に関係なく、
確実に老いるようにデザインされている。
これは給料を貰っている仕事とは無関係だ。       Y.K

擬人化

世の中を甘く見てはいけない視点からは、
人類以外だれもお金のために働いていないシステムは、
とうてい説明できないだろう。

自然に抱擁され、恩恵を受けながらも
あまりにも未知で曖昧な存在ゆえに、
地球に優しく、などと
思わず擬人化せざるを得ない。
神を擬人化してきたように。

世の中を甘く見ればみるほど、
もう一つの封印されたエコロジー的現実に遭遇する。

畑や田んぼのほとんどの雑草を抜く必要がないにもかかわらず、
それをまっとうに実践できる農民は皆無だ。
自然農は、現実をより甘くみるための
農民がもっとも苦手とするテクノロジーだ。       Y.K

田植え

田植えの季節がやってきた。田植えの前にはトラクターで田んぼを平らにする代かきが行われる。
衛星写真をみても、海岸部はひどく汚染されている。
http://sweb.nctd.go.jp/senmon/shiryo/nougyou/j/j-1/j-1-2/j-1-2.html#(6)anchor(秋田県大潟村の稲作過程の様子を参照)
河川から海岸部への泥水の流出が色彩変化から確認できる。

田んぼを撹拌するだけではなく、
除草剤などの農薬によって、一挙に源流付近からの河川の汚染は加速する。
この時期の河川の浄化機能は死に瀕した状態に近い。悪臭の原因だ。
高性能な浄化機能を備えた水性動物や植物にとって、
もっとも過酷な環境となる。

泥水の流出がまったくない田植えの方法は、
『自然農への道』(川口由一著、創森社)によって確立されている。
代かきという行為が存在しないからである。
本来、田んぼの水はつねに、多様な生物によって浄化されて透明であり、
稲の成長によってもっとも効果的に浄化される。

トラクターは、森林を伐採した後の広大で平坦な小麦畑を耕作するためにつくられた機械であり、
水稲には、不適切で高価な道具である。
(その重量だけで田んぼのシステムは破壊されている。)

経済的で効果的な真のテクノロジーが、トラクターのように
お金では買う前から既にデザインされていることに
無知だった時代は終わろうとしている。
高価なトラクターは大地だけではなく、農家の家計までもほぼ破壊した後に
はじめてわかりかけてきたのである。

そして、もう一つわかりかけてきたのは、
農業を持続させる真のテクノロジーを理解できる人は、
農業を生活費を稼ぐ手段にした人々ではないという事実である。
言い訳ばかりで自らの思考を声にしない農業専門家たちは、
この半世紀間、裏山に黙々と杉を植林した人々である。     Y.K

100円ショップ

生まれて3回目の100円ショップに行った。
通常の商品が計画的陳腐化のプロセスならば、
100円ショップは陳腐化の墓場だ。
つまりかつてより高く買った商品の最終バージョンなのである。
すべてが均一化した価格で生産販売できる。

買う物は別になかったせいで、店をゆっくり2周した頃に気づいたのであるが
これらの商品の中には、
生産するアジアの人々の生活にも必要なモノがあるにしても、
彼らはもっと安くなければ、生活できない。
だから彼らから見れば、無意味な高値品ばかりだろう、
などと私は勘違いをしていた。

100円ショップの商品のほとんどは石油製品だ。
そんなモノなくても、彼らも私たちも生きることはできていた。

過剰な生産状態こそが、資本主義の墓場かもしれない。
すべての地下資源は過剰どころが稀少性そのものだ。  Y.K

移住者

私が住んでいる都市は人口5万人である。
私が住んでいる村の人口は僅か100人足らずであるが、
彼らだけではなくこの都市人と称する人たち(正確には行政人)は、
農業をしようがすまいが都会から来た日本人のことをすべて移住者と定義している。

マクドナルドのある都市から40キロ、
車で40分程度の場所に住むのが移住者なら、
東京の人口の大半は、40キロ以上の近隣都市からあるいは
全国の農村部から移住した移住者に満ちている。
大都市の昼間の労働人口の大半は、移動人口である。

移住しなければ人口は減少する。
農村部が過疎なのではなく、都市部が過剰なのである。
全体として、人類は移住することで今も増殖しているのである。
そして、21世紀はこれまでになく移住(モバイル)の時代だ。
一つの場所(あるいは会社に)に3年以上住まないから経済が成立している。
大企業、とりわけ銀行は、統合を繰り返す先端的なモバイラーである。
火星計画が検討される時代に、暗黒時代は19世紀的言語に、
そしてもっとも政治経済の言語に残存しやすい。  Y.K