よい治水事業のために無数の杉を森に植えてダムと堤防を増す。
大雨警戒時にハザードマップを見ながら避難所に避難する。
その間に家を失うのは天災か。
よい医療制度は健康のために
より多くの病名を作り出し
より高価な薬が必要だから
病気でもない人が健康になる薬を飲まされる。
そのようなシステムのユーザたちは
温暖化による気候変動を教育され続けている。
杉林は土石流地帯を形成しダムを必要とさせる。
よい治水事業のために無数の杉を森に植えてダムと堤防を増す。
大雨警戒時にハザードマップを見ながら避難所に避難する。
その間に家を失うのは天災か。
よい医療制度は健康のために
より多くの病名を作り出し
より高価な薬が必要だから
病気でもない人が健康になる薬を飲まされる。
そのようなシステムのユーザたちは
温暖化による気候変動を教育され続けている。
杉林は土石流地帯を形成しダムを必要とさせる。
権威によって初めて所有できる自由を
良心をもたない無数の自由と喜びに換えるビジネスがある。
さらにそれらをダムのように堰き止めて換金する見えないビジネスがある。
権力構造はけっして事前放流しない。
発電のための雨水の膨大な位置エネルギーを
拘束すればするほど有料だから。
雨水の膨大な位置エネルギーは税金を使って有料化される。
堤防もダムも「基礎と足場」を最初に作る。
住宅の建造も不動を前提とする「基礎と足場」を必要とする。
流体地理学を密かに葬った固体的建築は
人々を都市に堰き止めてしまったが、
風と水の波動はそれらが依存する大地の表面を
徐々にあるいは瞬時に流動させることができる。
バイオスフィアは大陸さえも一つの海と共に移動してきたのだ。
堤防もダムも年数センチという速度で移動している。
https://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/geology/lecture.files/res3c.html
自然は地表の人工物を
濡れた無残なバラック(barrack)に解体する。
だが人類は海からやって来た。
無秩序なバラックを再結合するときに
自然が採用した方法を思い出すチャンスがある。
ウイルスでさえ僅か1種類のタンパク質というバラックから
対称的に構成されている。
裏庭のバラックは粗末な家ではない。
サテライトウイルスは正20面体を採用した最小限のモバイラーである。
世界のジオデシックドームは加速度的に増えたが
その数学や技法は1970年代と変わらない。
ジオデシックスよりもテンセグリティを
先に開発したフラーの野性的動機を知らない。
テンセグリティが角度的にジョイントレスで、
超軽量で安全な構造を成す相似律こそ自然の構造にあった。
SYNERGETICS RBF 1975
より細分化されたジオデシックス構造はより小さなディンプル現象を引き起こす。
大工も左官屋も死んだ後のヒロシマは
瓦礫の中のバラックからサバイバルが始まった。
星々が見えなくなるほど川面を照らす炎が好きだ。
人々の群れが町になるまで、
川沿いの隠れ家で釣りと流木の焚火の日々だった。
あの頃、バックミンスター・フラーは
裏庭でテンセグリティを発見していたのだ。
SYNERGETICS RBF 1975
最初にテンセグリティを制作した時その構造から何でもできる気がした。
永遠に陳腐化しない元型を感じた。
後にフラーレンが発見され、DNAやウイルスの構造も、
宇宙で生き延びるテンセグリティ原理の優れたユーザだと分かった。
気象災害用シェルターで人間は
最後のユーザになるだろう。
放散虫はモバイルテンセグリティ構造を採用している。
自然が超専門分化に従って、細切れにされ続けていたなら
同時的・非同時的な一つの全体を一度も再生できなかっただろう。
21世紀の子どもはスマホで世界を切れ切れにする方法を学んでいる。
子どもがネットに向かう時間を制限し、
学校がある平日はデバイスの使用を禁じる両親は少ない。
両親に分断化の経験がなかったからではなく、
すでに労働が隅々まで分断された世代だったからである
細分化された労働によって脳は分断され征服される。
哺乳類で家を買うのは人間だけだ。
1927年のR.B.フラーの最初のモデリングは
テンセグリティ=4Dハウスだった。
それは、世界の沿岸部から人の住めない内陸部に移動するための
超軽量シェルターの開発だ。
デザインサイエンスはテンセグリティの
人間生活への適応性を証明するために生まれたのだ。
浮遊するテンセグリティ都市 直径800m R.B.フラー 1962
裏庭のテンセグリティシェルターは母船に帰還する。
決壊して川の流れが変わったのではない。
宅地と農地の拡張のために川底を堤防で固定した人工的な川が、
遂に成長した巨大雨雲に流されたのだ。
リセットされた川底が剥き出しの重力に従った本来の川なのだ。
川は川底と共に動く。
流入量と流出量の収支バランスを維持するために。
利根川 川底と共に動いた流れは、
土木技術によって一時的に川幅を固定されている。