テンセグリティへの直観的理解

テンセグリティモデルを最初に見た時、
神秘から探査して発見した最初の人間のようには感じられない。
すでにテンセグリティが発見された事実によって
原理として認識する科学的思考から始まるからである。
しかし張力材をゴム紐で代用しなかった
2点間距離を不変にする発見者の
もっとも重要な直観的理解は消失している。

SYNERGETICS 4面体状tensegrityと20面体状中心核 RBF 1975

共鳴するテンセグリティ構造の内部体験

ワークショップ参加者は
テンセグリティモデルの制作経験を元に
翌日早朝から北アルプスの裏庭で
直径3.2mの金属テンセグリティを1時間で組立完成。
各参加者は共鳴するテンセグリティ構造の内部での意識変化を体験。
バイオスフィアのもう一つの宇宙体験は名状しがたい。
振動数と角度のシナジェティクスは
生命体と相互作用する。

北アルプスの裏庭で共鳴するテンセグリティ構造の内部を体験する

テンセグリティモデル制作と「手は思考する精密機械」

シナジェティクス研究所主催の第一回公開
「裏庭のテンセグリティワークショップ2019」の参加者21名全員は、
高抗張力の炭素繊維をテンション材にしたモデルキットから
最短の組立時間(45分から90分以内)で完成し、
真の構造の自律性能を体験。

手という先験的な思考する精密機械なくして
テンセグリティ構造は再現されない。

30-Struts Tensegrity Model Kit 2019
デザイン シナジェティクス研究所 特許出願済

裏庭の共鳴テンセグリティ

WEBにあらゆるモノがある幻想から
買わされているモノは、
不安と恐怖からでなければ
ありふれた所有欲からである。

自分だけが快適に生存する欲望は
「必要なモノは何もない」極限から生まれ、
裏庭のテンセグリティが
満月の秋風に共鳴し始める現実は
未知の内部から生まれる。

共鳴テンセグリティ内部から見る満月

より少なく分配するテクノロジー

他者への配慮は余剰生産性からではなく
怠惰を賛歌する自己のテクノロジーから生まれる。
しかし、社会は、より少なく働くための
最大限の効率を実現しているにもかかわらず
より少なく分配するテクノロジーを
優位にするシステム(=法律家資本主義)によって
広く長く独占されている。
そして、人々は互いに他者の余暇ではなく自己の怠惰に無関心である。
そればかりか他者の怠惰には攻撃的である。

鷲を使って不審なドローンを捕獲する方法

自分以外の環境を変える単独者

巨石は、動いてきた結果である。
森は、樹木が光を求めて移動してきたのではなく
単独では生存できない樹木が寄り添っているのである。
巨大都市は、人間が群れつづけながら入れ替わり
遂に移動しないことで安定する。
個人だけが「自分以外のすべて」である環境を変えられるように
死の危険性さえも受容する単独者モバイラーとして
デザインされている。

アル・ナスラ(Al-Naslaa)の体積が二分された巨石
サウジアラビア

学校は『怠惰への讃歌』を禁じてきた

「学校は我慢していくところではない」ならば、
生存の基本元素である水と食料、エネルギーとシェルターがあれば
「会社も我慢していくところではない」だろう。
その基本元素を金で買う限り、
その我慢は永続するというシステムを学校は教育しない。
自由から『怠惰への讃歌』1958(バートランド・ラッセル)
が消えている。
学校とPTAが『怠惰への讃歌』を禁じてきたのは
致命的な習慣である。

SYNERGETICS RBF 1975
The Greeks defined a triangle as an area bound
by a closed line of three edges and three angles.

ノウホワイ(know why)と対話するモバイラー

彼は一度も「デザイン」したことはなかった。
彼は「発見」しかしていない。
これはもっとも知られざるフラーの本質だと思う。
超専門化したシステムでは、
つねに局所的なオリジナリティにこだわらなくてはならないから、
自然界のシステムの等価物を
人為的に創りだせる幻想に依存する傾向が生まれる。

インタビュー2007年
#210 世界を探査するモバイラーはノウホワイ(know why)と対話する。

https://web.archive.org/web/20160306171357/http://mammo.tv/interview/archives/no210.html

SYNERGETICS RBF 1975
The Three Basic Structural Systems in Nature with Three, Four or Five Triangles at Each Vertex:

重さのない冷却装置=自働気象システム

ドーム空間のベルヌ−イ効果による冷却作用は
台風の内部構造に相似律的に存在する。
ドーム内部を冷却するエネルギー源は
太陽熱による球面の反射熱から生まれる上昇気流である。
ドームの冷却装置は重さのない
自律的な自働気象システムだ。
太陽は動くシェルターに小さな台風を閉じ込める。

ジオデシックドームの冷却機能は
ベルヌ−イ効果による自律的な自動気象システムから生まれる

知識と食物との組合せ

頭が、良い悪いに分ける習慣は、
頭が、強い弱いでも分けられることには気づかない。
身体が、良い悪いに分ける習慣は、
身体が、強い弱いでも分けられることにも気づかない。
頭と体を、同時に組み合わせ生きる習慣がないのはなぜか。
知識と食物との組合せが
人間を生成し再生している宇宙がある。

KAJIKAWA Band
捻れて閉じたリングはテトラ構造を再生する。
https://www.tensegrity.jp