テンセグリティにおける重力と強い相互作用

球状テンセグリティの直径を
数学的に無限に拡大または無限に縮小ができるが
それぞれ物理的な限界場に達する。
太陽系を含む銀河系も原子核構造も
限界場における極限的なテンセグリティ構造になる。
重力は断面積がゼロの張力材であり、
核子を互いに結合する核力は
重力以上であるが影響範囲は小さい。

Tensegrity by R. Buckminster Fuller 1961

太陽は一度も燃えていない

太陽は一度も燃えていない。
水素がヘリウムに変換される
熱核融合反応によって
エネルギーを放射する。
燃料電池でさえ、燃えていない。
化学エネルギーから電気エネルギーへの変換
は純粋な化学電池である。
現代のアウトドアは
未だ熱エネルギーを伴う燃焼の概念で覆われている。

オーストラリアのTrack Trailer
最新モデルのTvan MK5は、耐久性・走破性・居住性の追求したトレーラー
ディーゼル暖房と給湯システムのあるキッチン。

バックミンスターフラーのメタフィジックス

彼は20世紀を代表する天才である一方で、
個人のオリジナリティを否定する
メタフィジクスを備えていたと思う。
彼は一度も「デザイン」したことはなかった。
彼は「発見」しかしていない。
これはもっとも知られざるフラーの本質だと思う。
超専門化したシステムでは、
つねに局所的なオリジナリティに
こだわらなくてはならないから、
自然界のシステムの等価物を
人為的に創りだせる幻想に依存する傾向が生まれる。

ROWING NEEDLES RBF 1970
尖った方がボートの後方で、消波機能があるので高速移動できる。

シナジェティクスの方法序説

同一の現象を異なる方法で知覚することで発見がある場合、
その発見を誘導した対象に物理的変化は何もない。
シナジェティクスは先行する思考と異なる方法で思考し
同一モデルから異なる方法で知覚できる技法に注目する。
同じ巣に卵を産まない卵を見分ける洞察力の習得期間は長い。

SYNERGETICS RBF 1975
Wave, Quanta, Indigs, Unity-Is-Plural Bow Ties:
The bow-tie waves illustrate the importance of zero.
They come into phase with one another and with physics and chemistry.

宇宙のなかの人間(再考)

知的な人間は自分のアイデアの新しさについて、
独創性を得た人間はオリジナリティの教育方法について話すが
宇宙の原理の無限性については沈黙する。

人間はどんな原理もデザインできないことを知り
そのことによって
無限の発明を引き出す方法にはまだ無関心である。

宇宙のなかの人間は
人間の独創性に自惚れて生きていけない。

大気圏がなければ、バンアレン帯がなければ、
宇宙空間では被曝して1日も生存できない。

これはテンセグリティではない

見かけはテンセグリティモデルだが
概念としてのテンセグリティではない。
圧縮材の隣り合う2点間距離を一定にできない
ゴム糸やナイロン釣糸のような弾性に富んだ素材を
張力材として使用する場合は、
外力分散機能は失われる。
伸率が最小の最新の張力材は、
ステンレスワイヤーではなくカーボン繊維である。

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見かけは科学的おもちゃだが、アブノックスである。

生命における放射対称的な軸回転

収縮拡大するベクトル平衡体は形態的にはつねに回転対称的がある。
しかし、ベクトル的にはつねに放射対称的である。
生物体の軸を通る相称面が三つ以上ある場合は放射対称的である。
動物では海綿動物・腔腸動物・棘皮動物に、
植物では花や茎にある。
開閉する花弁には回転対称がある。

ベクトル平衡体 SYNERGETICS RBF 1975

対称性の破れ(Broken Symmetry)

世界権力構造は、資本主義と共産主義という
イデオロギーの左右対称性を維持してきた。
CPT対称性実験から左右の鏡像性は破綻していた。
対称性の破れは現象への局所的観察結果と見なされた。
しかし、自然は内部と外部の反転操作から
非鏡像的な反対称性を自発的に生成する。
自然は反対称性を含む。

「対称性の破れ Broken Symmetry」1989
反対称性の動くシナジェティクスモデル 
シナジェティクス研究所 梶川 泰司
一つの過程ですべての粒子がその反粒子で置き換わったものは、
もとの過程の鏡像と等価である現象に対する相似律が
シナジェティクスモデルに存在する、

間違いを禁じる規範について

「権力構造が間違いを禁じたことが、隠蔽工作や自己欺瞞、利己主義、
偽装、偽善、倫理的規約、合法的な立法化または合法的な抜け道、
そして利己主義による経済的報酬といったものを助長してきたのである。」
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー(白陽社) 1981
こうして人間にとって過最大の問題、
すなわち「超国家的な企業による権力構造と手に負えないほど
腐敗した権力に対して何ができるか」という問題に直面している。

権力構造は資本主義と共産主義という左右対称性のシンメトリーを維持してきた。
左右対称性は自然の反対称性を含まない。

「対称性の破れ Broken Symmetry」 1989
シナジェティクス研究所 梶川 泰司

自然に概念モデルは存在しない

経験には、観察する主体と観察される対象(他者性)との間に
タイムラグがある。
テンセグリティモデルの制作とテンセグリティ原理の認識には
最大級のタイムラグがある。
自然には概念モデルは存在しないが
フラーレンというテンセグリティ構造は
古代の隕石の中に存在し続けていた。
C60フラーレンは直径わずか10億分の1メートルだが
宇宙ではこれよりも大きい分子は発見されていない。

「裏庭のテンセグリティワークショップ 2019」
 シナジェティクス研究所 主催
http://synergetics.jp/workshop/ws190914.html

直径5kmを超える巨大な岩塊が過去6億年に約60回地球に衝突した。
「ホバ隕石」が地上に落下したのは8万年前、隕石自体は2億から4億年前