概念モデルからテンセグリティ原理を発見

観察行為は物理的で、観察された現象も物理的である。
「観察する行為は観察される現象に影響を与える」という
ハイゼンベルグの発見は、概念は超物理的であるという哲学から生まれた。
1949年、バックミンスター・フラーは、
シナジェティクスの概念モデルからテンセグリティ原理を発見した。

SYNERGETICS RBF 1975

バイオスフィアのインドアへの非常口

大地に働きかけようとしなかったなら死に絶えるように、
バイオスフィアに働きかけようとする時にのみに形成される
自己のテクノロジーなくして生き延びられない。
テンセグリティ・シェルターは、
都市生活者のためのアウトドアへの新たな道具を超えて
バイオスフィアのインドアへの非常口となる。

「クラウド・ナイン」浮かぶテンセグリティ都市 
バックミンスターフラー 1960

動植物のすべての細胞はテンセグリティ構造を採用した

気候変動期における人間が本来持つ免疫力を高めるために
耐寒性・耐暑性・病原菌耐性を向上させ
老化防止する物質や技術を開発する以前に
動植物のすべての細胞はテンセグリティ構造を採用した。
水・エネルギー・食料・テンセグリティシェルターとの相互作用は
人間の生存方法の独自性と自律性に関与する。
https://footage.framepool.com/ja/shot/969776483-radiolarian

生きた放散虫は皮膜テンセグリティ構造に住んでいる。

放散虫が採用しなかったシンメトリー

イギリスのエデンプロジェクトに対抗したamazon本社「スフィア」に
ジオデシックパターンは選択されなかった。
放散虫が採用しなかったシンメトリーゆえに、
単位体積あたりの重量増加は最大級で
自然の構造とパターンへの完全否定版としての人工物となった。
火星にも裏庭にも適さない。

自然の構造デフォルト

自然の生態系が無料で生み出している生命維持のデフォルトを
人工的に再現する方法まだ未知である。
テンセグリティ・ワークショップ2019では
自然の構造デフォルトが形成されるプロセスを
45分で体験する。
テンセグリティ構造の自律性と構造とパターンは
宇宙エコロジーに属する。
http://synergetics.jp/workshop/ws190914.html

テンセグリティ構造の相互変換
形態は変化するが構造とパターンは一定
シナジェティクス研究所 制作 2006

バックミンスター・フラーとの出会いについて(再考)

感じたことをいかに隠せるかを
学ぶのは、早い時期だ。
本に書いてあることを
いかに自分の考えとして表現する技法を
習得するのはそれほど難しくない。
これらの二重性は、
群れとして生存するための
条件反射から形成される。
世界を探査するモバイラーは
テンセグリティシェルターを求める。

インタビュー;「世界を探査するモバイラーはノウホワイト(know why)と対話する」
https://web.archive.org/web/20160306171357/http://mammo.tv/interview/archives/no210.html

風と瞑想するまで45分

森を散歩すると心が自然と静まる時、
自然は心と静まる。
テンセグリティが風と瞑想する時、
心が自然を癒す
シンメトリーと共振する時、
テンセグリティの窓を通過する風は、
切り取られた大地と青空を繋ぐ。
シナジェティクス研究所がデザインした
テンセグリティモデルキットを使用すれば
風と調和するまで45分。
http://synergetics.jp/workshop/ws190914.html

裏庭のテンセグリティモデル

シナジー原理の可視化

システムを通過したエネルギーが
そのシステムをより強化する働きがある場合、
シナジー原理が作用している。
シナジーは部分からその全体性を記述できない。
にもかかわらず、物質化を回避できない希有な原型を
遂に可視化したモデルこそ
テンセグリティである。
シナジーはデザインできない。
http://synergetics.jp/workshop/ws190914.html

風と共鳴する「裏庭のテンセグリティ」 

黒いキノコはなぜ黒いか

巨大な核エネルギーは最短距離を選んだのだ。
原爆で吹き飛ばされたのではなく吸引されたのだ。
大量の地表の放射性物質は1時間後には上空一万メートルまで上昇した。
これが黒い雨となって
夕立のように激しく降下した。
ヒロシマ平和記念館で今日も上映されている原爆の瞬間のCGは
科学的に根拠をもたない黒いキノコの成長である。

アメリカ空軍が撮影した高度1万メートル上空からのキノコ雲。
キノコ雲よりもトルネードの方が黒いのは、
爆発によって形成された放射性物質を吸い上げているからだ。

キノコの螺旋は最短距離

黒い雨は、元安川の水と放射性物質から生成されている。
ピカドン(ヒロシマ原爆)で
一瞬の内に焼かれて吹き飛ばされたという。
しかし、次の瞬間に大量の人間が
川の水と建物の破片とが一緒に吸われて
上空に螺旋を描きながら
成長して黒いキノコの笠を開こうとしていた。

最初の原爆のニュースは、共同通信社の特派員による手書きのイラストだった。
キノコ雲の下には、巨大な螺旋状のトルネードが描かれている。