ウランは水素原子がなければ誕生しなかったが
ウランは水素よりも重要とは言えない。
人間はどんな部分からも全体を推測できないが
自然にはより重要な部分が存在しない。
テンセグリティは
より重要な部分が存在しない現実を
視覚化した希有な宇宙の構造モデルだ。
『コズモグラフィー』シナジェティクス原論
バックミンスター・フラー著 梶川 泰司訳 白陽社 2007
ウランは水素原子がなければ誕生しなかったが
ウランは水素よりも重要とは言えない。
人間はどんな部分からも全体を推測できないが
自然にはより重要な部分が存在しない。
テンセグリティは
より重要な部分が存在しない現実を
視覚化した希有な宇宙の構造モデルだ。
『コズモグラフィー』シナジェティクス原論
バックミンスター・フラー著 梶川 泰司訳 白陽社 2007
部分を結合した全体ではなく故に全体を部分にも分割できない時、
全体システムの働きは非物質化されていく過程に存在する。
しばしば神秘と区別できない純粋な構造原理の物質化によって
通常の構造物の500分の1以下になる時、
テンセグリティと呼ばれる。
安全で経済的構造は発見されたのだ。
展開型テンセグリティ構造 直径11m
シナジェティクス研究所 構造デザイン 梶川 泰司
すべての危機は、
より重要な部分を専門家に委任してしまう社会構造が引き起こしている。
より重要な部分をシステムからすべて排除したテンセグリティシステムが
宇宙に存在することが70年前に発見されたにも関わらず、
未だに社会構造化されない。
大多数がより重要な部分を委譲できる自由への幻想が続く。
放散虫
疑似無重力圏内で圧縮と張力の動的な相互作用で獲物を捕獲する時に、
圧縮材が損傷しても、テンセグリティ構造は、全体の自律性を維持できる。
より大きな仕事にはより小さな知性しか宿らない。
脳を忙しくさせることよりも
忙しいことを自慢すると、思考力はより愚鈍になる。
冷蔵庫や洗濯機、そして自動車、パソコンなどは
巨大プロジェクトから生まれていない。
それらは大学の研究結果でもなかった。
家電の歴史
人間が考案した経済原理は
適者生存ではなく、
取るか取られるかという勝敗ゲームにおける
運者生存にある。
存在し続けるための野性的努力(natural selection)が
経済原理とは無関係になればなるほど
貧乏になるシステムである。
たとえば誠実さと収入は反比例する。
また、集団で巣作りをする蜂の場合、
1匹の女王蜂だけが子どもを産み、
他の働きバチは巣の維持をする経済原理は、
運者生存ではない。
チャールズ・ダーウィン(1809-1882)イギリスの自然科学者の鉛筆画
「1ドルは、アメリカの連邦準備制度に対する1ドルの負債を表す。」
連邦準備銀行は無から通貨を
自由に創造し合衆国財務省から政府債権を購入する。
この債権を日本はアメリカ国債として購入する。
日銀はFRBのシステムをそのまま導入した。
自然にこのような経済原理は存在しない。
SYNERGETICS RBF 1975
Universe as “A Minimum of Two Pictures”:
Evolution as a transformation of nonsimultaneous events:
よりよい自分や、心の成長を求めて
生まれ変われるという自己啓発を信じてはいけない。
本人の意志で、棺桶とオムツが同時に一組必要なほど、
面倒なことはない。
紙オムツの構造
吸収体の中央部をタテに2本の溝がはしり3分割しているユニークな立体構造。
本人の意志ではなく、溝に沿っておしっこをすばやく前後に分散させ、
吸収体全体で瞬時に吸収する。
言語学の世界では日常会話レベルの英会話は850語程度で成立する。
しかし、大学入試では6000語が要求される。
シナジェティクスのモデル言語は、僅か3つの視覚言語から形成される。
点、線、面のみである。
シナジェティクスは、テンセグリティモデルでさえ、
5歳児のこどもに理解できる
最初の科学言語から形成されている。
こどもでも20分で完成できる最小限の球状テンセグリティモデル
もっとも正確に調律されたテンセグリティ教材モデル
デザイン シナジェティクス研究所
夜明けを待つプロセスは、
暗闇にはなく、
美しく繋がった星々で満たされている。
それに気づけないのは、
都市の過剰な光からではなく、
澄んだ大気と、
夜空を見る習慣がなくなったからだと思っていた。
光と闇の対称性がない場所に
光は沈むばかりで、
雲平線の彼方に夜明けは来ないのだ。
地球と宇宙の境界線、雲平線の彼方に日が昇る「夜明け」
写真家 山内悠 氏
試験のためとか自発性のない学習には多くの情報が必要だ。
より多くの情報が必要なくなる段階を経験することが学習だ。
より熟考するにしたがって情報はより少なくなる。
秩序の発見は部分を統合する全体が形成される瞬間だ。
その後に無関係な情報が排除される過程が続く。
夜明けを待つプロセスは、
暗闇ではなく、美しく繋がった星々で満たされている。
それに気づけないのは、
夜空を見る習慣がなくなったからだろう。
スナックパイナップルは
ほぼ6角錐の同型モジュールから形成されている。