人間の脳のゴミは、
理解よりも深い睡眠によって排除できる。
脳は睡眠によって情報を整理するが
無秩序は変わらない。
知識自体は互いに無関心なので
経験によって統合されないかぎり
無秩序は身体から排除できない。
季節と無関係に焚火をする時、
私は太陽からのエネルギー循環に同期できる。
惑星が太陽を焦点の一つとする楕円軌道上を動く時、
ケプラーの第二法則(面積速度一定の法則)が生まれる。
人間の脳のゴミは、
理解よりも深い睡眠によって排除できる。
脳は睡眠によって情報を整理するが
無秩序は変わらない。
知識自体は互いに無関心なので
経験によって統合されないかぎり
無秩序は身体から排除できない。
季節と無関係に焚火をする時、
私は太陽からのエネルギー循環に同期できる。
惑星が太陽を焦点の一つとする楕円軌道上を動く時、
ケプラーの第二法則(面積速度一定の法則)が生まれる。
シナジェティクス原理を探査するための
モデル言語の生成装置は
人間の脳には備わっている。
その経験が知識を容赦なく破壊していく時、
「シナジェティクスの問題」は
個性や創造性開発のノウハウなどとは無関係に発生する。
学校に行けば行くほど無力になる現実を理解できる。
FIVE TETRA シナジェティクス研究所 梶川泰司 制作 1988年
書物は消滅する。
映像も消滅する。
それでもモデル言語が生成される時
高い知性は獲得される。
これが「シナジェティクスの問題」だ。
私はいまでも子どもと一緒に
シナジェティクスを探査している。
「創造性」は知識に依存しない。
「創造性」は間違った概念だから。
シナジェティクスは準結晶を構成するモジュールがオクテットトラス構造を発見した。1990
3種の金属からなる準結晶
モデル言語はデザインできない。
発見される以外に生成されない。
シナジェティクスモデルは
すべてモデル言語の多層的な視覚化なのである。
幾何学のように静止的ではない
シナジェティクスは時間を含む。
総三角形化されたオクテットトラスでさえ折りたたみできる。
展開型テンセグリティ構造として。
Stabilization of Tension in Tensegrity Column
SYNERGETICS RBF 1975
思考言語がモデル言語に接近すれば、
構造と意味がモデルに変換される。
その逆から、
反対称性を備えた自然の完全な相補性さえも生成される。
モデル言語は生成文法だ。
自然が構造的距離を最短にする計算方法は
正12面体状多頂点体(Polyvertexion)を
正4面体状多頂点体(Polyvertexion)に変換する場合だ。
20多頂点体(Polyvertexion)シナジェティクス研究所 梶川泰司 作成 1989
概念化は主観的な思考に関わる
重さのないメタフィジクスの過程にあり、
実現化は客観的な経験に関わる物質化の過程にある。
異なる相補的な過程が相互作用した結果、
統合されたシナジェティクスモデルが現れる。
観察行為からはこれらの物質化は不可能だ。
SYNERGETICS RBF 1975
最密充填システムにおける実と虚の相互変換
リアリティはつねにネガティブとポジティブが
同時的かつ非同時的に共存している。
テンセグリティは右巻きのモジュールと左巻きの同型モジュール群が
互いに重複して共存しているように。
SYNERGETICS RBF 1975
テンセグリティが既知の構造だと理解したり
あるいはその構造を再現できた映像を見た瞬間から
観察者の認識は閉じていく。
テンセグリティは既知の構造の定義を破壊するために
発見された原理である。
テンセグリティは風とさえも共振する。
よりシステムを安定させるために。
張力調整機能のあるテンセグリティ構造 アルミ合金製 直径3m
制作 シナジェティクス研究所 構造デザイン 梶川泰司
観察されるべき客観的な対象から
新たな構造の可能性は見えなかった。
テンセグリティは構造の最後のかたちだ。
原子核が最初の構造であるように。
浮遊するテンセグリティ構造 シナジェティクス研究所 2013年 制作
エフェメラリゼーション(ephemeralization)
人間の体重の10%を占めているミトコンドリアには
最小限の閉じた螺旋体として
回転方向が同じ右勝手の2重螺旋DNAが
日々生成されている。
惑星の回転と軌道からこの螺旋体は
歳差運動(プリセッション)の影響を受けている。