自然の非同時的な内部と外部

内部に入った食物を複雑な生化学反応を通過させて
外部に排出されるシステムはその複雑さと厳密さを感じさせない。
自然は水を気体、液体、固体に分離しても
それらを整数比的に極めて論理的に再結合させるから、
反応に関わる元素数は増えも減りもしない。
自然の非同時的な内部と外部は不可視だ。

SYNERGETICS RBF 1975 RBF 1975
Universe as “A Minimum of Two Pictures”: Evolution as a transformation of nonsimultaneous events

斥力としての重力は発見されていない

重力は万有引力であり斥力としての重力は発見されていない。
テンセグリティ構造では張力と斥力が共存する。
フラーの対称・非対称のテンセグリティ構造においても
斥力が検証できなかったのは、
強力なカーボン製の張力材がまだ誕生していなかった
当時のテクノロジーに関係している。

非対称テンセグリティ構造 バックミンスター・フラー 1979

斥力モデル

球状テンセグリティの張力が適切に調整されているかどうかを
検証する方法を張力材の長さや張力の測定には求められない。
任意の一カ所の隣り合う頂点間距離のみを縮小させた時、
球状テンセグリティの初期の直径が拡大すれば
シナジェティクスが発見した斥力モデルであると言える。

球状斥力モデル  制作 シナジェティクス研究所 2007年

張力と斥力が共存するテンセグリティモデル

電磁力には引力と斥力の両方が存在するように
テンセグリティ構造には
張力と圧縮力の相互作用に加えて
斥力と圧縮力の相互作用が存在する。
張力と斥力が共存するテンセグリティモデルは実在する。
2点間距離の調節だけで全体の張力が可能なだけではなく
直径が拡大する現象を検証できるテンセグリティモデルから
構造の神秘を知ることができるだろう。

張力と斥力が共存するテンセグリティモデル 制作 シナジェティクス研究所 2007年

全方向的な陸・空・海ビークル

水陸両用車は開発されてきたが、
陸・空・海を走破できる大気圏内ビークルはまだ存在しない。
全方向的な陸・空・海ビークル概念の物質化は
宇宙船にも未だ存在しない。
全方向的な陸・空・海に適用できるモバイル住居空間は
ジオデシック・テンセグリティ構造だけである。

水陸両用ランボルギーニ
自動車は車道だけの専門分化したテクノロジー

水の平均的な存在度

地球表面の3分の2は海で覆われている。
水は物質の中でもっとも暖めにくく冷めにくい物質である。
常温・常圧で液体または固体の物質の中で
水の比熱が最大になっている。
その特殊なはずの水は月にも火星にも存在した。
「掛け替えのない」水の存在度は太陽系では平均的である。

火星探査では
レーダー波が氷を透過する時に
その内部に含まれる成分によって反射する電波が変化したことで
水の存在が確認された。

KAJIKAWA Band=正4面体状ノットに変換されるトポロジー

KAJIKAWA Bandは、
正4面体状ノットに変換されたトポロジーモデルである。
KAJIKAWA Bandは、
外部と内部を形成する最初の720°のノットを形成する。
このトポロジーモデルの捻れは
正4面体の内角の和=720度に一致する。

KAJIKAWA Bandは正4面体状ノットに変換されるトポロジーモデル

KAJIKAWA Band表裏のない捩れた4面体構造

捻れによって2mもあるDNAの2重螺旋ループは縺れない。
同時にその捩れが2重螺旋を複製するためだとしたら。
「閉環状DNA構造も捩れたループ」であると考えたのは、
表裏のない捩れたKAJIKAWA Bandを発見した後だった。

KAJIKAWA Band(プロトタイプ) 
捩れたループ(Twisting Loop)から変換された4面体構造
グラスファイバー、制作 シナジェティクス研究所、1989年 

☆KAJIKAWA Band 
シナジェティクスオリジナル教材 
https://www.tensegrity.jp
 

KAJIKAWA Band=外部と内部を形成する最初の720°のノット

一つの円は、360°である。
二つの円は、720°で統合されないように互いに干渉する。
ロープを使用して、連続した2つの円を描くことができる。
一つのノット(瘤)の内角は、360°である。
連続的に二つのノットを形成すれば720°のノットが可能になる。

私は、2つのノットの始点と終点を結合して
物理的に統合すること(linking)に挑戦したのである。

正4面体の内角の総和は、720°である。
1989年、ついに正4面体の各稜線を中央線で切り離すと、
連続した捻れた(twisting)一つのループに還元されることが発見された。
また、二つのループを連続させて規則的に捻れた一つのループから、
一つに統合された正4面体に変換できることも実証された。

KAJIKAWA Bandは、
ノットが他のノットまたはノット自体を消滅させるための新たな空間構造である。

KAJIKAWA Bandは、正4面体状ノットに変換されたトポロジーモデルである。
KAJIKAWA Bandは、外部と内部を形成する最初の720°のノットである。

正4面体状のKAJIKAWA Bandは、表裏のある捩れたループ(twisting loop)に内在された
表裏のない初源的な最小限の捩れ構造(primary twisting structure)である。

☆シナジェティクス教材 KAJIKAWA Band 販売開始
https://www.tensegrity.jp

表裏がない捩れ構造におけるシナジェティクス・モデルの生成

対称性の破れはデフォルトから

がん細胞に観られるDNAの左巻き螺旋は
通常のDNAの右巻き螺旋の鏡像ではない。
生命の対称性は遺伝子レベルで破れている。
Z-DNAはB-DNAよりも細長い螺旋の紐を形成する。
DNAの偏り自体は生命のデフォルトである。
対称性の破れは宇宙のデフォルトにある。