テンセグリティの構造デザインが
最初は構造を構造自身から引き剥がす
限界構造という概念から始める時、
剥がされて露わになった残余が
建築ビジネス用のリダンダンシーである。
リダンダンシーこそが
つねに構造デザインを
自然の構造であり続けることを妨げるための
国家管理の装置の中に位置づけるものである。
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固体建造費2250億円
構造については、
〈利害関係のある〉素材による構造とパターンと
〈利害関係のない〉リダンダンシーとの対比と
大地という基礎にすべての自重を流すモデルと
そして、
固体の優位性を放棄しなければならない。
<宇宙には固体は存在しない>RBF
告白(profess)
プロフェッサー(professor)とは
信仰の告白者へのレッテルであった。
さもなくば、眼鏡をかけた賭博師か
酒場のピアニストであった。
20世紀のプロフェッショナルとは
知識を商売にする人々である。
その語源は
自己を偽って称して生きる者たちへの
揶揄であった。
シナジェティクスに教授は不要だ。
自己と宇宙の無数の動的な関係に
人格は介在しない。
知性
アナログかデジタルかを比較する知性は
経験か知識かを比較するよりも
未熟な知性である。
しかし、包括的理解には
アナログかデジタルも
そして、経験も知識も局所的すぎる。
動的システム
テンセグリティがただ好奇心を夢中にさせるだけであって
精神を<平静>にできないならば
生命のない、しかし<動的システム>を
未だ理解できていないのだ。
生命の<平静>が<静止>を意味する限り。
整備士
フォードのステーションワゴン
95年式の19年目の車検で
信頼できる整備士に会いに500キロの旅。
高速での燃費は10キロ。
排気量4000ccのエクスプローラの燃費は
日本車の4WDより優れている事実を知っている
整備士はほんとうにメカ好きだ。
そしてメカニズムの説明が明快だ。
彼はセスナ機のパイロットでもある。
陸海空の移動体の整備技術者は
テンセグリティの外力分散システムを
サスペンションの機能分化として理解する。
彼の対話のメカニズムは専門分化しない。
テンセグリティのもう一つの機能
テンセグリティの構造とパターンは明晰さにある。
テンセグリティの自律性に対する包括的理解は
あらゆる過去の思考に未だ変換できない直観に属している。
論理的思考力が過去の記憶と経験に根ざしているなら
その思考力はけっしてテンセグリティの明晰さを
もたらすことはできないだろう。
その思考は他人の教える知識に従った
他人に似た自己を複製する行為なのである。
このことに気づくことが
テンセグリティの本質的機能の一つなのである。
振動について
光合成生物が
光エネルギーを使って
水と空気中の二酸化炭素から炭水化物を合成しているように、
テンセグリティは
風や雪や雨といった外部からのエネルギーを
張力によって<より分散してより統合する>非有機的生命である。
<分割して統治する方法>は
外部からシステムを変容または破壊する方法であるが
<より分散してより統合する方法>は
システムを通過する外部エネルギーが
そのシステムをより統合する方法である。
共鳴現象は無生物の統合過程にも現れる。
現状維持について
非有機的生命である
テンセグリティの現状維持とは
共鳴することである。
——-隔たった部分をより統合するために。
怖れや不安があっても
人間には様々な幻想が与えられ
互いに震えないように
全体から分断されている。
人間の現状維持とは
無知をより不連続化することである。